2023/02/19
EVENT&REVIEW
2 月 19 日(日)に城北公園の小枝と東京湾のシーグラスで作る「モノづくりワークショップ」を開催。
「小枝でっぽう」と「シーグラスアクセサリー作り」を実施しました。
今回は、予約不要の当日参加OKということで母娘連れの方が体験しにきてくださいました!
イベントでは、モノづくりのみならず、参加者の方とスタッフでわきあいあいとお茶やお菓子を食べながらおしゃべりにも花を咲かせました(笑)
お子さまからは、最近の小学生事情や学校のおもしろい話なども聞かせていただき、スタッフも楽しい時間を過ごさせていただきました!
楽しかったよ~ありがとうね。
今回作った「小枝でっぽう」や「シーグラスアクセサリー」がお子さまの思い出の品となると同時に作成していたその時間が、母娘のステキな思い出にもなったらスタッフ一同うれしいなと思っています。
また、モノづくりを通じ「何でだろう?」「どうしたらいいだろう」と悩んだり考えたり、また、完成までのプロセスを理解したり、新しいアイディアを考えたりと・・・試行錯誤を繰り返しながら一つのものを完成させるという経験することで「生きる力」を養う一助となりえたら幸いです。
以下に詳細をご報告いたします。
ワークショップの主な流れは以下でした。
1.小枝でっぽう作り
2.シーグラスアクセサリー作り


まずは、玄関で「小枝でっぽう」に使う小枝を選びます。
参加者「どれがいいかな~?」
小枝もいろいろな形があるので悩んじゃいますね。


使う小枝を選んだら、スタッフから作り方を聞きながら制作にとりかかります。
まずは、のこぎりを使って小枝を「小枝でっぽう」に合う長さに切ります。
参加者「小さなのこぎりは学校で使ったことがあるけれど・・・、すぐ切れるかと思ったけれど切れない~」
スタッフ「のこぎりの柄のもっと上の方を持つといいよ。」
参加者「切りやすくなった~!」
ギコギコのこぎりで枝を切ります。
1 本切り終え、2 本目にとりかかります。
参加者「さっきより、最初は切りやすいと思ったけれど、途中から切りづらい・・・」
スタッフ「同じ小枝に見えるけれど、小枝によって木に含まれている水分量が違ったり、木の中のつまり具合も違うんだよ。」
参加者「だからか~」


3 本くらい枝を切った後、トリガーとして使えそうな小さな枝も選んで、パーツの準備は完了。
のこぎりでの作業、がんばりましたね。お疲れさまでした!
次は建物に入って組み立てに挑戦!


先ほど用意した小枝を、輪ゴムを使って組み立てていきます。


輪ゴムで木と木を止めるのですが、これがなかなか難しい。
うまく止めるには、力も必要だし、輪ゴムを引っ張る向きも考えながらグルグル巻きます。
ここは、お母さんの力を借りました。


そして、形になってきました。
いざ、輪ゴムを弾として装着・・・
参加者「輪ゴムが装着しにくいな~・・・」
スタッフ「どうしたらいい?」


参加者「輪ゴムを止めやすいように溝があるといいかも」
スタッフ「じゃあ、てっぽうの先端に溝をつけようか」
参加者「いい感じ!」


的をねらって・・・う~ん、外れたぁ。
輪ゴムを装着して・・・トリガーをひいてみると
参加者「ひくところがゆるゆるしているかな?」


スタッフ「じゃあ、トリガーのところを輪ゴムで補強しよう。」
参加者「よりよくなった!」
さあ、的をねらって・・・全部命中!!やったね!


まず、玄関に用意されたミニ砂浜からシーグラスを探し、気に入ったシーグラスを 3 つ選びます。選んだうちのひとつをスタッフに渡してペンダントトップ用に、穴をあけてもらいます。
穴をあけてもらっている間に、スタッフがいろいろな場所で集めたシーグラスを見ながら、思い出や知っていることをみなで話しました。


スタッフ「砂浜でひろってきたシーグラスだよ。大きさや色、形いろいろだね。」
参加者「この茶色のシーグラスきれい。どんな瓶だったのかなあ?」
参加者さん、シーグラスの元の姿を想像していました。
参加者「そういえば、以前、鹿児島でシーグラスを拾いに行ったのだけれどなかなかなかったの。あと、いろいろな海岸に行ってもシーグラスよりもプラスチックのゴミばっかりなんだよね。やっぱり、瓶よりプラスチックの方が使われているからかな。」
スタッフ「シーグラスって実はあまりきれいではない海の方が落ちているんだよ。なぜならゴミが流れ着いてくる場所の方がたくさん落ちているのだよ。河口に大都市がある方がゴミも多いからその分シーグラスとして流れつく可能性も多いのだよね。東京湾でも神奈川寄りの所にはいっぱい落ちていたよ。」
参加者「なるほど。確かに。考えてみればそうかもしれない。」


シーグラスの話が一段落ついたところで、カフェスペースに移動し、ペンダントの紐やシーグラス以外に使うビーズを選んだり♪アクセサリー作りにうつりました。
ペンダントのアクセサリー作りは、でお茶やお菓子を食べたり、お話ししながら楽しく制作。
おしゃべりでは、お母さんが編み物が得意なことや小学校の流行り、小学校の生活の様子をお話ししてくれ、スタッフ一同「そうなんだ~びっくり」なんてことも(笑)


参加者「ペンダントの紐は三本にして三つ編みにしたけれど、ビーズが入らないかな?」


スタッフ「そういう時は、ここを外して・・・・・こんな風に通してあげるといいよ。」
参加者「やったー完成!!」


残りの 2 つのシーグラスは、小さいので小瓶に入れ、シーグラスが落ちていた砂浜の砂を入れて今回は思い出の品にして今回のアクセサリー作りは終了!

この小瓶は、ペンダントトップにしてもいいし、チャームにしてもステキ。お家でまた挑戦してみてくださいね。
〇小学生・中学生のみなさんへ


みなさんがふだんゴミだと思っているものが、見方や使い方を変えると楽しいものや宝物になったりします。
小枝やシーグラスもそのひとつ。そして、自分で作ったものは、世界にひとつだけ!
ぜひ、小枝やシーグラスを使って自分の頭 で考え、手を動かすなど、五感を使いながらモノづくりに挑戦してみてね。
「どうしよう?」「なんでだろう?」と 考 え、「こうしてみようかな?」と試してみる経験が、将来きっと役に立つよ。
※シーグラスとは、「人魚の涙 」「浜辺の宝石」とも呼ばれるガラス片のこと。
もともとは、人間が使っていたボトルやお皿などのガラス製品が姿 を変えたもので、川から海へ流され、その間に砂や石にぶつかり、角がとれ、磨かれ、なめらかになりました。その姿 は、まるで美しい宝石のよう!
〇保護者の方へ
AI・IoTの発達により社会構造は、ものすごいスピードで大きく変化しています。
子ども達を取り巻く環境もご多分にもれず、日々更新されるあふれんばかりの情報の中で時間や手間をかけずに新しいことを学び、便利な生活を送っています。タイムパフォーマンスを考えるととても効果的です。
一方、便利であるが故に、受身の状態が続いてしまい、自分の頭で考えたり、実際に体験したりといったことが少なくなってはいないでしょうか?
このように急速に変化していく社会では、子どもたちが大人になる頃のことは誰もが予測不可能です。
そのような社会では、今までの仕組みや価値観が通用せず、その時代に合うような新しい仕組みや価値観を子ども達自身で作り上げていかなくてはなりません。
その時になって、必要になってくるのは「自分の頭で考え、知識を知恵に昇華し創意工夫していく力」ではないでしょうか。
すでに知識は、インターネットを検索すればたくさんでてくる時代です。私たち大人が子供の頃に重要とみなしていた「知識をたくさん自分の頭に詰め込んでおくこと」自体が、これからの時代、さほど重要ではなくなっているかもしれません。
それよりもその知識をどう使っていくか、その知識が他にどのように使えるか、どのように組み合わせればよいかを自分の頭で考え、新しい価値や仕組みを作り上げていく力が重要になってくるのではないでしょうか。
そのような力は、一朝一夕では養えません。
「なせだろう?」「どうしてだろう?」「どうしたら上手くいくのか?」「この角度から考えたらどうなるだろう?」
このように「考え」「悩み」「試し」「想像を膨らませ」「その場面にあう解を見つけていく」といった経験を積み上げていく必要があります。
そして、その経験を繰り返すことで自分軸が出来あがり、自信にもつながっていくのではないでしょうか?
その力を養う経験の一つとしてモノづくりは、有効ではないかと考え、このワークショップを開催しました。
今回のイベントでも参加者の方から、シーグラスが鹿児島の海岸ではあまり落ちていなかったというお話がありました。
参加者は、「シーグラスは自分にとっては宝物のようだが、一方では人の生活のゴミという側面ももっている」というとことも知っていましたし「川は山から海に向かって流れその川の下流に都市が形成されていること」も知っていました。「東京と鹿児島では人口も違うこと」も知っていました。たくさんの知識を持っていました。
そして、「鹿児島でシーグラス拾いをしたところあまり見つけることができなかった」という経験をしました。
その経験をしたことで、次は「たくさん拾いたい」という気持ちになり、「どこになら落ちているのか」と考えていました。たまたま今回のイベントでその話をしてくれたことで、スタッフからシーグラスが東京湾の都市に近い河口付近の海岸に落ちていることやなぜそこにたくさん落ちているかの理由も聞くことができました。
そして、その理由を聞いたときに、自分が持っていた知識と知識が結びつき納得解をえるという経験をしました。
このように点と点が繋がり線になっていく経験をたくさん経ることで生きる力を養えるのではないでしょうか点がつながるのは明日かもしれないし、10 年後、50 年後かもしれません。
とにかくたくさんの経験をつむことで点と点が線になり、どんどん太くなっていってくれることを願います。
モノづくりイベントは、3 月 25 日の土曜日にも開催予定です。予約は不要ですので、お気軽にお立ちよりください。
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